福祉の現場に入り込むプロダクト開発 ── 収支管理アプリ「FUKU-CHI」にFDE型で伴走

2026/8

Desiaは2024年12月より、福祉施設向け収支管理Webアプリ「FUKU-CHI」のプロダクト開発責任者として、課題定義からUI/UXデザイン、プロトタイプ検証、テストマーケティングまでを一気通貫で担っています。福祉業界という制度知識が不可欠な現場に入り込む、DesiaのFDE型事業開発の代表事例をご紹介します。

背景:Excelと紙が主流の福祉経営現場

福祉業界では、今もExcelや紙ベースでの収支管理が主流です。就労支援A型・B型、グループホーム、放課後デイなど複数事業所を運営する法人にとって、拠点ごとの収支を横断的に把握し、経営判断に活かすことは容易ではありません。

さらに福祉報酬制度には加算・減算の仕組みがあり、「取りこぼしている収益」が見えないままになっている施設も少なくありません。この「見えない収益の可視化」をコア価値に据えたのがFUKU-CHIです。

Desiaの役割:プロダクト開発責任者としての一気通貫関与

本プロジェクトでDesiaは、課題定義、機能要件の整理、UI/UXデザイン、プロトタイプ制作、テストマーケティングまでを一貫して担当しています。主要機能は階層別売上管理、人材・書類管理、収益改善レポートです。

特にこだわったのは「現場の方が迷わず使えるUI設計」です。Figmaでプロトタイプを作成し、実際の福祉事業者の方にテストしていただきながら、画面設計を繰り返しブラッシュアップしました。

処遇改善加算、人員配置基準──業界固有の制度言語を理解しないプロダクトは、福祉の現場には定着しない。

FDE的アプローチ:現場の文脈に適合させる

このプロジェクトの本質は、汎用的な会計ツールを作ることではなく、福祉報酬制度という顧客固有の文脈にプロダクトを適合させることにあります。これは近年注目されるFDE(Forward Deployed Engineer)の働き方そのものです。

制度の加算・減算構造を理解し、現場の業務フローを観察し、その上で画面とデータ構造を設計する。現場に入り込まなければ作れないプロダクトだからこそ、差別化が生まれます。

リーンな検証プロセス

開発はビッグバン型ではなく、リーンな検証型で進めています。まずコア機能のみでLPを公開し、事前登録による需要調査を実施。市場ニーズを検証してから本格開発に進むアプローチを採用しました。

作ってから売るのではなく、売れるかを確かめてから作る。個人事業規模のプロダクト開発では、この順序がリスク管理の要です。

この実績から見えるDesiaの提供価値

FUKU-CHIの取り組みは、Desiaが掲げる「点で捉えて言語化し、線で繋ぐFDE型事業開発」の典型例です。課題の発見と言語化(点)から、要件定義・デザイン・検証・事業化(線)までを一人の推進者が繋ぐことで、分断のないプロダクト開発が可能になります。

「こんなアプリがあったらいいのに」というアイデア段階からのプロダクト立ち上げもご支援しています。業界固有の文脈が深い領域ほど、現場密着型の開発が効きます。お気軽にご相談ください。

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