2026年7月25日、事業開発事務所Desiaは大阪・グランフロント大阪で開催されたソフトバンク主催イベントの一角をお借りする形で、オフラインの体験ブースを出展しました。
ブースのコンセプトは「AIでつくったものに、実際に触れてもらう」こと。スライドやパネルでAI活用を説明するのではなく、Desiaが自社開発したゲームやアプリを来場者がその場で起動し、手を動かして体験できる構成としました。
生成AIの認知は急速に広がった一方で、多くの人にとってAIは「質問に答えてくれるもの」の域にとどまっています。しかし実務の現場では、AIを使ってアプリやゲームそのものを短期間で形にできる段階に入っています。この差を言葉で説明するのは難しく、体験してもらうのが最短だと考えました。
Desiaは日常業務でAIを活用した受託開発・業務自動化を手がけており、その延長線上で生まれた成果物をそのまま展示物として持ち込む形をとりました。デモ用に用意した作り物ではなく、実際に動くプロダクトを並べたことがブースの性格を決めています。
AIは「使ってみる」より「つくってみる」ほうが、その可能性が一気に伝わる。今回のブースはその一点に絞って設計しました。
ブースの中核として、Desiaが自社開発したイベント用のランチャープラットフォームを設置しました。来場者は一覧画面から気になるゲームやアプリを選び、その場ですぐに起動して体験できます。複数の作品を短時間で回遊できるため、限られた滞在時間でもAI制作の幅を体感してもらえる設計です。
技術構成はNext.js+Supabase+Vercel。要件定義からデザインガイドライン策定、実装、デプロイまでを内製で完結させました。イベント当日の運用負荷を下げるため、現地スタッフが操作を介さなくても来場者だけで完結する導線を優先しています。
このランチャー自体もまた「AIを活用して短期間で構築したプロダクト」であり、ブースの展示物であると同時に、Desiaの開発スタイルを示す実例にもなりました。
併設したコーナーでは、子どもを対象としたRobloxのAIゲーム制作体験を実施しました。参加は自由・無料とし、ゲームを「遊ぶ側」から「つくる側」へ回ってもらうことを狙いとしています。
体験用には、難易度の異なるアスレチック(Obby)コーステンプレートを事前に3種類用意し、カウントダウン機能や装飾要素、動作検証済みのスクリプトを組み込んだ状態からスタートできるようにしました。限られた時間でも「自分が手を入れたものが動く」という達成感まで到達できることを重視した設計です。
子ども向けの入口としてRobloxを選んだのは、制作から公開までの距離が短く、成果がその場で目に見える形になるためです。AIとの協働体験を、専門知識がなくても味わえる題材として機能しました。
ブース運営にあわせて、匿名回答型のアンケートアプリも自社開発し、当日運用しました。来場者はスマートフォンから数タップで回答でき、集計結果はリアルタイムダッシュボードに即時反映されます。
紙のアンケートでは集計に時間がかかり、その場でのフィードバックに活かせません。回答状況を運営側がリアルタイムで把握できることで、来場者の関心が集まっている展示や説明の当たり所を、当日のうちに運営へ反映できる体制を整えました。
こちらもNext.js+Supabase+Vercelの構成で、ランチャープラットフォームと同じ開発基盤を共有しています。イベント運営そのものをプロダクト化する試みとして、今後の横展開も視野に入れています。
今回の出展で得られた手応えは、AI活用を「導入すべき技術」としてではなく「その場でつくれる体験」として提示したときの伝わり方の速さでした。説明を聞くより先に画面に触れてもらう導線にしたことで、興味の入口が広がったと感じています。
オフラインの場で実物に触れてもらう価値は、オンラインでの発信とは質の異なるものだと再確認しています。特に子ども向けの体験は、つくったものが動く瞬間がその場で共有されるため、AI活用の現在地を伝える入口としても機能しました。
Desiaでは今後も、AIを活用したプロダクト開発と並行して、体験の場づくりに取り組んでいきます。イベント向けに開発したランチャープラットフォームとアンケートアプリは汎用化を進め、他のイベントや企業の展示会運営にも展開できる形での提供を検討しています。
つくったものを見せるだけでなく、つくる過程そのものを体験してもらう。その積み重ねが、地方からでもAI活用の裾野を広げる方法だと考えています。
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